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医学博士の学位を授与されました、上間 次己さんよりコメントをいただきました。「学位取得の喜びと感謝」

学位取得の喜びと感謝 (上間 次己)

私は、栄養士です。医者ではありません。そんな私が医学博士になりました。

2014年、大学3年生の時に行われた臨床栄養学実習で初めて益崎先生と対面し、大学院への入学を決めました。
2016年、大学院修士課程に入学し、栄養士、秘書として働きながら、腸内細菌研究をはじめました。
2018年、大学院博士課程に入学し、久米島デジタルヘルスプロジェクトを中心とした数多くの研究に携わらせていただきました。
2020年、研究者としての道を歩み続けるため、夫も「上間」になってもらいました。
2020年7月、第一子を出産し、初めての育児に戸惑いながらも、育休期間中に、腸内細菌研究の糧となるバイオインフォマティクスをオンライン授業で学びました。
2020年12月、寝返りを覚えたばかりの息子を保育園に預け、フルタイムで復帰しました。
2023年3月、医学博士になりました。

肥満で増える腸内細菌の名前は覚えていても、息子が初めて発した単語は分かりません。
良い食生活が腸内細菌や身体に与える影響は知っていても、昨日夫が何を食べたのかさえ知りません。母として、妻としての上間次己は、毎日赤点ばかりです。そんな私でも「ママお仕事行ってらっしゃい。僕も頑張るから。」と毎朝抱きしめてくれる息子と、文句ひとつ言わず、家事炊事育児を率先してやってくれて、毎日私に笑顔をくれる優しい夫には感謝してもしきれません。
もちろん、この二人だけでなく、
研究や仕事に集中できるようにと、たくさんのサポートをしてくれる義両親、両親、姉夫婦。
久米島デジタルヘルスプロジェクトを共に闘った、山城清人先生、仲村武裕先生、上原盛幸先生、本間健一郎先生。
私のことを精神的に支えてくれる平田真美子さん、下地真澄さん、稲嶺友香里さん。
いつでもめげずに、熱心に指導してくださる岡本士毅先生。
感謝してもしきれない程、たくさんの愛情をくださる野口千佳子さん。
そして、これまでも、これからも、私の最も尊敬する益崎裕章先生。
たくさんの方々に支えられたおかげで、私は、29歳にして、医学博士の学位を取得することができました。これからは、支えてくれた皆さんに恩を返す気持ちで、研究費獲得や論文執筆に前進していきたいと思います。本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願い致します。