糖尿病療養指導において、運動による血糖低下作用を上手に活用することは、治療成績の向上やQOL改善の鍵を握る重要なポイントであるという視点から当科9階西病棟では、平成23年度5月より、健康運動指導士を交えた運動療法を開始致しました。
運動療法の紹介
- 医師が自覚症状・合併症・検査データを基に運動処方を行う。
- 患者へ運動療法の説明を行い、同意を得る。
- 病棟内カンファレンスルームにて健康運動指導士が週2回、2時間3~4METsの運動指導を実施 (医師が同室で待機・入院中7回)。
- 看護師は運動前・中・後に血圧・脈拍・体重・血糖値を測定する。
各種書類
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運動処方情報シート1
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運動処方情報シート2
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同意書
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トレーニング記録シート
支援内容
- 医師
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- メディカルチェック
- 治療方針と退院の目標(一ヶ月-5%の減量、クリア毎に次の目標立案)
- 循環器内科コンサルトし運動強度を確認
- 運動処方情報シートの作成
- 医師・看護師・健康運動指導士と運動時の注意点について確認
- 健康運動指導士
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- 運動処方情報シート、セルフチェックシート、医師・看護師・患者様からのアセスメント・確認、個人運動、個人プログラム作成,外来での運動指導
- 運動前後でストレッチ・有酸素運動(リズム体操15分、エアロバイク15分、歩き方15分、姿勢等)
- 筋力トレーニング:上半身(腹筋など)、下半身(レッグエクステンションなど)
- 運動療法の効果、運動と体の仕組み、運動の仕方・注意点・水分補給等の指導
- 個々の生活背景、活動、身体、心理状況を把握した上で退院後の運動についての提案
- 看護師
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- 運動療法時、自覚症状の確認・バイタルサイン測定など安全確認
- 運動療法後、運動の効果や感じたことを話し合う
- 体重推移を可視化でき、運動の効果が実感できるように、体重グラフの記載の促し(起床時、就寝時)、体重停滞期には不安や悩みを傾聴
- 運動療法がない日でもDVDをみながら体操を継続できるよう環境を整える
- 退院前に、自宅で継続できる具体的な運動内容について確認
カンファレンス・糖尿病ケアチーム
糖尿病ケアチームの連携を大切にしています